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災害にGISで備える!

平成20年6月14日、岩手・宮城内陸地震が発生。

岩手・宮城内陸地震
岩手・宮城内陸地震は、平成20年6月14日(土)午前8時43分頃に岩手県内陸南部(仙台市の北約90km、 東京の北北東約390km)で発生した。マグニチュード7.2。 岩手県奥州市と宮城県栗原市において最大震度6強を観測し、両市を中心に被害が発生。被害の特徴として、同規模の地震と比較して、建物被害が少なく土砂災害が多いことが挙げられる。
死者17名、行方不明者6名、負傷者448名、建物被害1178棟。

私たちは、災害時に利用するGISを提案するために、
下記のセミナーを開催いたしました。

〜災害にGISで備える〜

全国縦断 地理空間情報活用促進セミナー2008 仙台会場

主催 NPO法人全国GIS技術研究会 東北GIS技術研究会
日付  平成20年12月4日
場所  仙台市戦災復興記念館

ご来場者数自治体関係者 110名
民間47名
研究会員79名
合  計236名

プログラム

主催者あいさつ  東北GIS技術研究会 会長 海藤健治
ご来場いただいた方々への御礼のあいさつ

来賓講演      国土交通省 国土地理院東北地方測量部部長 中島秀敏様
地理空間情報活用推進基本法を説明。また、GIS活用を更に推進することで国民が安心して生活できる日本を目指したいと述べられました。

基調講演      奈良大学文学部地理学科教授・元GIS学会会長  碓井照子様
「GIS利用への提言〜岩手・宮城内陸地震に想う〜」
碓井教授は、阪神淡路大震災直後に被災地に入り、GISを使用したボランティア活動を行い、国のGIS施策に大きく関わることになったとのことです。また、岩手・宮城内陸地震後に関係する公共機関で、GISがどのように利用されたかを調査し、地域の1/25,000図が東北地方測量部の主導で整備されていることで地図提供が迅速であったことも紹介しました。同時に地元にGIS技術者がいることの重要性を述べました。

事例紹介      宮城県農林水産部農村振興課企画調整班技術補佐班長 谷口敏様
「農業農村におけるGISの活用について〜農業農村システムの取組み事例〜」
GISの構築の経緯やGISの機能を紹介。
GISは利用の仕方で事務効率は上がる一方で、構築の目的を忘れてしまいがちであり、構築することが目的になってしまうなど担当者ならではの問題点についても紹介。今後は更に利用されるシステムを目指したいと述べました。

事例紹介      仙台市青葉区五橋連合町内会会長 北松治男様
「町内会防災マップ〜GISを利用した町内会の取組み〜」
町内会でのGIS構築の事例紹介では、GISにたどり着くまでの町内会の取組み、GISを使いこなすことを目標としていること、町内会において今後も数々の活動を予定していることを紹介し、力強い共助団体を目指すと述べました。

研究報告      NPO法人GIS技術研究会
           地理情報標準研究部会 部会長 阿部輝男様
「JPGIS準拠製品仕様書の研究と電子国土Webシステムの事例紹介〜全国規模のNPO団体として・・地元の企業としての取組み〜」
製品仕様書の研究と全測連との共同研究、基盤地図情報の紹介、地震防災マップの事例紹介、電子国土情報集約システムの実演をしました。

◇展示コーナー◇
併設の展示コーナーでは、
GIS関連のシステムを多数展示し、
ご来場者の方々に見学して頂きました。

※このページの情報は、協同組合 宮城県地理情報センター
 (仙台市泉区市名坂字石止5-6-1TEL・FAX 022-373-6607 http://www.mgic.or.jp) 発行の「MGIS News」より抜粋しました。

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